iPhone の液晶画面はガラスのため、通常の使用では問題ありませんが、落下などで衝撃を加えると割れてしまうことも少なくありません。割れた画面は使いづらいだけでなく、水の侵入によりiPhone をさらに故障させてしまうこともあります。
iPhone の画面割れ自体は、いくつかの方法で修理可能です。この記事では、代表的な修理方法として、Apple正規店舗への相談、キットを利用しての自己修理、修理専門店への相談の3パターンをご紹介します。また、それぞれの注意点についてもご紹介しますので、iPhone の画面割れを修理する際の参考にしてください。

iPhoneの画面割れをApple正規店舗で修理する前に

iPhone の画面割れ修理を依頼する場合、最も一般的な窓口はAppleの正規店舗です。正規の部品を使用した最も確実な修理や交換対応を受けることができます。一方で、いくつか注意する点もあります。
まずは、料金の問題です。Apple公式の補償サービスである「Apple Care+」に加入しておらず、購入日からの補償期間外になっている場合は、高額な修理料金が発生します。
続いては、予約の問題です。公式の修理対応窓口は混みあっており、通常、即日での対応はできません。予約するのが確実ですが、やはり早くても数日後の枠しか確保できないでしょう。
また、画面割れ修理に限らず、あらかじめバックアップをとっておくことをおすすめします。故障が直っても、大切なデータが消えてしまっては意味がありません。公式の修理では交換対応になることもあるため、やはりバックアップは必要です。

ガラス交換キットを使って自分で修理は危険！

「画面割れを自分で治したい」というユーザーのニーズに対し、Apple以外の別の事業者からガラス交換キットが販売されています。しかし、安易にこちらを利用するのは少々危険かもしれません。
まず、iPhoneの 画面割れ修理は、簡単な作業ではありません。修理店では、個体ごとの状態を把握したうえで適切な修理が行われます。一般のユーザーが交換キットを使用しても、元の状態に戻るとは限らないのです。
さらに、iPhone を解体した時点から、Apple Careに加入していたとしてもその補償対象外になってしまいます。画面割れが元に戻ったとしても、その後の不具合で公式の対応をしてもらうことはできません。すべて自己責任ということになります。
こうした注意点を踏まえると、ガラス交換キットを使用しての自己修理はあまりおすすめできません。「失敗したら機種交換」という覚悟で、古いiPhone にのみ実施するのが賢明といえるでしょう。

専門店で修理する場合の比較ポイント

最後にご紹介するのは、修理専門店を利用する方法です。iPhone をはじめとするスマートフォンの修理店は数多く存在しています。公式よりも低価格で画面割れ修理を行っている店舗が多く、その点が魅力といえるでしょう。
それでは、修理専門店を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
オフィシャルの修理ではない以上、修理の方法や使用する部品は事業者ごとに異なります。そのため、修理の仕上がりにもばらつきがあります。格安の修理価格を提示している業者もありますが、修理の仕上がりのクオリティが低いiPhone が戻ってきては意味がありません。価格よりも、評判や実績を見たうえでその店を判断するようにしましょう。
そのうえで、さらにサービスの充実度で絞り込むのもおすすめです。iPhone を日常的に使用している場合は、即日で対応してくれる専門店を選びましょう。また、修理後の保証を行っているかどうかも重要な判断ポイントです。

画面割れが起きたiPhone を使い続けるのはストレスになってしまうでしょう。Appleの修理を利用すれば元通りになりますが、高額の費用は大きなネックです。反面、優良な修理店を利用すれば、低価格で公式と遜色のない安心できる仕上がりの修理が期待できます。
「自分で修理するのは自信がないし、公式の修理は値段が……」とお悩みの方は、スマートフォンの修理店を利用してはいかがでしょうか。インターネットで検索すれば、お近くの修理店の住所や評判・実績などがすぐにわかるはずです。優良な修理店を見つけて、気軽に相談してみましょう。くれぐれも、安いだけで修理店を選ばないように注意してください。